2019/07/04 カテゴリー:ブログ
ストレッチと言うとよく連想されるのが「伸ばす」ですね。そのこと自体は間違いではありません。そのストレッチと一緒に連想されるのが「ヨガ」ですね。しかしヨガとストレッチは同じものではありません。
ヨガは体内組織や筋肉や内臓のコントロールを行うものなので全くストレッチとは違います。
よくその点で間違われる方が多いので、今日はストレッチの質を向上させる為になにができるかをお伝えできればと思います。
日本の体育の授業でストレッチとイメージしてもらうと、掛け声とともに伸ばすものが多いのではないかと思います。
「1.2.3.4!」「5.6.7.8!」との号令でやっているイメージではないでしょうか。このストレッチ法は、瞬間的に筋肉を伸ばしてすぐに緩めるという動作を繰り返し続けるものです。日本ではオーソドックスですが、実はこの方法には落とし穴があります。
瞬間的に伸ばすという事は、筋肉自身が持っている反射が起こります。それは「これ以上伸ばされると筋肉が切れる可能性があるから縮まなければいけない」といった反射です。なので号令とともに筋肉は防御反射をします。つまり筋肉を痛めつけている状態というわけです。
このストレッチ(?)法を繰り返すことによって筋肉は過敏に収縮しやすい物になり、おおよそ「柔軟」からは程遠い筋肉に変質していきます。
ただ、筋肉を伸ばしたり縮めたりする訳ですから、運動前に血液の循環をよくすると言う一点においては作用があるでしょう。
ではストレッチの質の向上に必要なのは何かといいますと、それは「脱力」と「持続時間」です。勢いをつけることなく、瞬間的でもなく、自分の体重でその狙った筋肉が伸びるように体勢を変えて伸ばしてあげればよいのです。それでしっかりと筋肉が伸びてくれます。もっとも重要なのは「脱力」です。力を入れたままだと、縮もうとする筋肉を伸ばすわけですから引きちぎれます。そして引きちぎれない為に筋肉は自分を守るためにもっと縮もうとします。その繰り返しによって大けがが起こります。
みなさんもストレッチの際は「脱力」を意識してくださいね。
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